旺文社世界史事典 三訂版 「ラシード=ウッディーン」の解説
ラシード=ウッディーン
Rashīd al-Dīn
イル−ハン国の政治家・歴史家
1298年ガザン=ハンの宰相となり,モンゴルの部族統治機構をイランの社会に適合させるため,種々の政治改革を行ったが,次代ハンのとき政争に敗れて処刑された。ガザン=ハンの命で編集した『集史』(1311)は,第1巻モンゴル史,第2巻世界史,第3巻地誌(散逸)からなり,特に第1巻はモンゴル族の歴史をペルシア語で書いた貴重な文献。
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