ラグランジュの流体運動方程式(読み)ラグランジュのりゅうたいうんどうほうていしき(英語表記)Lagrange's hydrodynamical equation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ラグランジュの流体運動方程式
ラグランジュのりゅうたいうんどうほうていしき
Lagrange's hydrodynamical equation

時刻0に座標 a=(a1a2a3) にあった点が,流体運動に伴って時刻 t に座標 x=(x1x2x3) に移ったとすると,完全流体運動方程式は,流体の圧力p密度をρ,流体の単位質量あたりに働く外力を X=(X1X2X3) として,次の式で与えられる。
これをラグランジュの流体運動方程式という。流れの場全体を記述する目的にはオイラーの運動方程式のほうが便利で,一般によく用いられる。

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法則の辞典 の解説

ラグランジュの流体運動方程式【Lagrange's equation of motion of fluids】

流体の各粒子を指定する量,すなわち時刻 t=0における位置 a=(a1a2a3)(直交座標)と時間 t独立変数として,流体粒子の各時刻における位置 X=(x1x2x3),密度 ρ,圧力 p などは従属変数と見なす.完全流体については

となる.ただし K=(K1K2K3)は単位質量当たりの外力である.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

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