日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨークシャー(動物)」の意味・わかりやすい解説
ヨークシャー(動物)
よーくしゃー
Yorkshire
哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目イノシシ科の動物。家畜ブタのうち、イングランドのヨークシャー地方原産の2品種に対しておもに用いられる。このうち大形のものは、白色で耳が大きく、顔面のしゃくれは少ない。また、体躯(たいく)は典型的な加工用型(ベーコンタイプ)で長く、体重は300~350キログラムで、日本では普通これを大ヨークシャー(ラージホワイト)とよんでいる。もう一つは、これよりやや小さく顔がしゃくれている中ヨークシャー(ミドルホワイト)で、日本では普通は単にヨークシャーといわれ、体躯は中形の生肉用型(ポークタイプ)で、体重は雄250キログラム、雌200キログラムぐらいであるが、肉質はよい。中ヨークシャーは、第二次世界大戦以前から戦後のかなりの時期まで日本の代表的な養豚品種であったが、現在はランドレースの進出によってほとんどその姿を消した。
[西田恂子]
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