日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨロイゴケ」の意味・わかりやすい解説 ヨロイゴケよろいごけ 地衣類ヨロイゴケ科ヨロイゴケ属Stictaの総称。中形から大形の葉状地衣で、山地のやや湿った岩上や樹幹に生え、表面は灰青色から黄褐色を呈するが、乾燥すると色が変わることが多い。ヨロイゴケ属に含まれるアツバヨロイゴケS. wrightiiはブナ帯付近に多く、地衣体は黄褐色で、多くの裂片に分かれる。エツキセンスゴケS. gracilisは低山帯の湿った岩上に多く、地衣体はやや直立したように立ち上がり、表面は灰青色、裏面は黄褐色をしている。[井上 浩] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例