ヨツバヒヨドリ(読み)よつばひよどり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨツバヒヨドリ」の意味・わかりやすい解説

ヨツバヒヨドリ
よつばひよどり / 四葉鵯
[学] Eupatorium glehnii Fr.Schm. ex Trautv.
Eupatorium chinense L. subsp. sachalinense (Fr.Schm.) Kitam. ex Murata

キク科(APG分類:キク科)の多年草。高さ1.5メートルに達する。葉が4枚輪生するものが多いが、3または5枚のものもある。8~9月、茎頂に大形の散房花序をつくり、淡紫色の管状花数個からなる頭花をつける。北海道低地、および中部地方四国九州の一部の1000メートル以上の山地林縁に生育し、千島樺太(からふと)(サハリン)にも分布する。名は、全体ヒヨドリバナに似るが、葉が4枚輪生するものが多いことによる。

[小山博滋 2022年5月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のヨツバヒヨドリの言及

【ヒヨドリバナ】より

…利尿剤,胃腸薬として漢方で用いられている。ヒヨドリバナによく似ていて,葉が3~5枚輪生するヨツバヒヨドリE.chinense L.ssp.sachalinense (Fr.Schm.) Kitam.ex Murata(イラスト)は温帯から温帯上部の林縁や草地に生育し,分布はサハリン南部から北海道,本州,四国までで,九州にはない。西日本では高い山の上部の草地に限られてくる。…

※「ヨツバヒヨドリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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