ヨウィニアヌス(英語表記)Jovinianus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨウィニアヌス」の意味・わかりやすい解説

ヨウィニアヌス
Jovinianus

[生]?
[没]405頃/412以後
古代ローマ修道士。初めミラノで修道生活をおくっていたが,神の前には童貞生活も結婚生活も同じ価値であること,断食はそれ自体無価値であること,罪には大小区別がないこと,聖母マリアは終生処女ではなかったことなどを主張して修道院を退き,ローマに出てその教えを述べ,多数の追従者を得た。アウグスチヌスヒエロニムスは彼を反駁し,教皇シリキウスおよびミラノ宗教会議におけるアンブロシウス司教は彼の説を異端として断罪した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android