ユーフォニウム(読み)ゆーふぉにうむ(英語表記)euphonium 英語

デジタル大辞泉 「ユーフォニウム」の意味・読み・例文・類語

ユーフォニウム(euphonium)

《「ユーフォニアム」とも》金管楽器の一。形状チューバに似るが、バルブ四つのものが多い。主に吹奏楽において、中低音部を受け持つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユーフォニウム」の意味・わかりやすい解説

ユーフォニウム
ゆーふぉにうむ
euphonium 英語
Tenorbass ドイツ語
Tenortuba ドイツ語
Euphonion ドイツ語

リップリード(唇を発音源とする)の気鳴楽器の一つ。サクソルン属一種で、「小バス」「テナー・チューバ」ともよばれる。金属円錐(えんすい)管を基本とする楽器で、とくに吹奏楽では重要な役割を果たす。一般に吹奏時にベルが上を向くようにつくられ、マウスピースは深いカップ形。B♭またはC管に設計されており、その音域はいわゆる大バスの一オクターブ上で、これはサクソルン属のバリトンと同じである。バリトンと比べてユーフォニウムの管は内径が太いため、低音域がよく響き、音色はより柔らかいのが特徴である。変音弁(バルブ)も、基本的な3個に加え、低音域を広げるために第四のものを設けていることが多い(5~6個のものもある)。ピストン式、ロータリー式のいずれも用いられている。

[卜田隆嗣]


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