日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ヤング(Whitney Moore Young)
やんぐ
Whitney Moore Young
(1921―1971)
アメリカの公民権運動家。公民権運動組織である全国都市同盟National Urban Leagueの会長を1961年から死去するまで務めた。1947年ミネソタ大学で修士号を取得したのち社会運動に傾倒。ミネソタ州セント・ポール、ネブラスカ州オマハの各都市同盟で活動。1961年全国都市同盟会長。白人の政財界指導者と黒人急進派との間の仲介役的存在として活躍。都市同盟の数を60から98に増大させ、主要都市で、年間5000万ドルに上る社会改革・救済の計画を実現させた。ケネディ、ジョンソン両政権の人種問題顧問を務めた。「自国マーシャル計画」を唱え、民主党政権の貧困対策に影響を与えた。
[河内信幸]