ヤスパース(年譜)(読み)やすぱーすねんぷ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤスパース(年譜)」の意味・わかりやすい解説

ヤスパース(年譜)
やすぱーすねんぷ

1883 2月23日ドイツ、オルデンブルクに生まれる
1901 高校卒業、以後ハイデルベルクミュンヘン大学法学を学ぶ
1902 スイスのシルス・マリーアで医学部への転部を決意、以後ベルリン、ゲッティンゲン、ハイデルベルクの各大学で医学を学ぶ
1908 ハイデルベルク大学精神科助手
1909 博士論文「郷愁と犯罪」。フッサール講義を聴き、またマックス・ウェーバーと親密な交友関係を結ぶ
1913 『精神病理学総論』で精神病理学者としての地位を確立
1916 心理学担当の員外教授となる
1919 『世界観の心理学』
1920 マックス・ウェーバー死去故人をたたえる追悼演説を行う
1921 哲学科員外教授
1922 哲学科正教授となり、以後本格的に哲学と取り組む
1931現代の精神的状況』、主著『哲学』全3巻
1933 ナチスにより大学運営への参加から締め出される
1935 『理性と実存
1936ニーチェ
1937 ナチスにより教授職から追放される。『デカルトと哲学』
1938実存哲学』、以後第二次世界大戦終了まで沈黙を強いられる
1945 4月アメリカ軍ハイデルベルクを占領。教授に復職、大学の復興に努力する
1947 ゲーテ賞受賞。第二の大著真理について(哲学的論理学第1巻)』刊行
1948 長年住み慣れたハイデルベルクを去りバーゼル大学教授となる。前年の講義『哲学的信仰』を刊行
1949 『歴史の起源と目標』
1950 『哲学入門』(ラジオ講座)
1957 『偉大な哲学者たち』第1巻
1958 『原子爆弾と人間の未来――現代における政治意識』
1959 エラスムス賞受賞
1962 『啓示に面しての哲学的信仰』
1966 『連邦共和国はどこへ行く?』
1967 『運命と意志』(自伝的作品集)
1969 2月26日バーゼルにて死去

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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