日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ヤコブセン(Arne Jacobsen)
やこぶせん
Arne Jacobsen
(1902―1971)
デンマークの建築家、デザイナー。コペンハーゲンに生まれ、同地に没。1928年コペンハーゲンの芸術アカデミー建築科を卒業。まもなくル・コルビュジエに代表される国際合理主義建築を目ざして活動を開始。33年、コペンハーゲン近郊のベラビスタ集合建築の設計で頭角を現し、続いてオーフス市庁舎(1938~42)を共同設計で完成、国際的に知られた。第二次世界大戦後は、スーホルムの住宅群の設計(1950~55)、さらにアメリカ建築の強い刺激によるコペンハーゲンのイェスペルセン・ビル(1955)、SASビル(1957~60)などがある。家具、銀器、テキスタイルなどのデザインにも優れた成果を示した。
[高見堅志郎]