ヤイサマ(読み)やいさま

世界大百科事典(旧版)内のヤイサマの言及

【アイヌ】より

…アイヌの踊りはこのほかに,〈チカップ・リムセ(鳥踊)〉など,特定のしぐさや筋のついている模擬的な踊りもある。抒情歌で最も多く歌われるのは,〈ヤイサマネーナ〉という囃詞(はやしことば)の間にその時々の思いを即興的に歌い込んでゆく〈ヤイサマ〉で,この種のものでは恋歌として〈ヤイカテカラ(恋慕歌)〉〈イヨハイオチシ(哀傷歌)〉がある。一定の囃詞の間に歌詞が歌い込まれる形式は,アイヌ音楽の一つの特徴で,子守歌の〈イフムケ〉も,子どもをあやす〈ハタ・ハタ〉とか〈ホロ・ホロ〉とかの囃詞をもち,さらに語り物である〈カムイユーカラ(神謡)〉も,物語の主人公である動物神の鳴声などの擬声語が,折返しとして繰り返されている。…

※「ヤイサマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android