モーリッツ(英語表記)Moritz, Karl Philipp

山川 世界史小辞典 改訂新版 「モーリッツ」の解説

モーリッツ
Moritz

1521~53

宗教改革時代のザクセン公。プロテスタントであったが,策略家で,ドイツ皇帝カール5世と結んでザクセン選帝侯ヨーハンを攻め,選帝侯領および選帝侯位を得た。のちプロテスタント諸侯と結び,フランス王とも同盟して皇帝を破り,パッサウ条約(1552年)でプロテスタント諸侯の権利を回復した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モーリッツ」の意味・わかりやすい解説

モーリッツ
Moritz, Karl Philipp

[生]1757.9.15. ハーメルン
[没]1793.7.26. ベルリン
ドイツの小説家神学を学び,デッサウおよびベルリンで教職につく。 1782年イギリスに,86年イタリアに旅行,その地でゲーテと知合った。のちベルリン芸術アカデミーの古代芸術の教授主著,自伝的小説『アントン・ライザー』 Anton Reiser (4巻,1785~90) ,『アンドレアス・ハルトクノップ』 Andreas Hartknopf (86) 。

モーリッツ
Moritz der Gelehrte

[生]1572.5.25. エシュウェーゲ
[没]1632.3.14. エシュウェーゲ
ドイツの音楽家ヘッセン=カッセル方伯 (在位 1592~1627) 。楽長 G.オットに作曲を学び,同宮廷に仕えていたシュッツベネチアに留学させたほか,みずから作曲し,リュートその他の楽器を演奏した。作品は,宗教曲,ビラネラ,各種の舞曲に及ぶ。三十年戦争中カトリック軍に攻撃され,1627年退位。

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367日誕生日大事典 「モーリッツ」の解説

モーリッツ

生年月日:1712年10月31日
アンハルト・デッサウ公,プロイセンの元帥
1760年没

モーリッツ

生年月日:1521年3月21日
ザクセン大公ハインリヒの子
1553年没

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