モース関数(読み)モースカンスウ

化学辞典 第2版 「モース関数」の解説

モース関数
モースカンスウ
Morse function

原子分子分子力場を解析的に表現するために,P.M. Morseが提案して以来,広く用いられている関数.結合している原子の核間隔が,平衡間隔からΔrだけずれたときのポテンシャルUr)とすると,

Ur) = De[1 - exp(-β・Δr)]2

とするもので,De は分子の解離エネルギー零点エネルギーの和に対応し,一方,βはポテンシャルの鋭さを表すパラメーターである.β2 は平衡位置のごく近傍で成立する調和振動子近似における力の定数に対応させることができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android