日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モース(Friedrich Mohs)
もーす
Friedrich Mohs
(1773―1839)
ドイツの鉱物学者。ゲルンローデに生まれる。ドイツのハレ、フライベルクで教育に携わった。オーストリアに行き、1811年グラーツ大学の鉱物学教授、1816年フライベルク大学教授、1826年ウィーン大学教授となる。1812年、鉱物の硬度(ひっかき硬度)を計るための基準となる鉱物を10種選び、相対的な硬度計を考案した。これがモースの硬度計とよばれるものである。現在用いているものでは、モースが定義したときにつけられていた基準鉱物となるべき条件はすべて取り払われている。主著に『鉱物学概論』Grundriss der Mineralogie(1822)がある。
[松原 聰]
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