モンブラン・トンネル(読み)もんぶらんとんねる(英語表記)Mont Blanc Tunnel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンブラン・トンネル」の意味・わかりやすい解説

モンブラン・トンネル
もんぶらんとんねる
Tunnel de Mont Blanc

フランスイタリア国境であるモンブラン山系の下を貫く道路トンネル。フランスのシャモニー・モンブランとイタリアのアオスタを結ぶ。長さ1万1600メートル、車道幅員7メートル(2車線)。1959年に着工、1965年に開通した。1978年にオーストリア西部のアールベルク道路トンネル(長さ1万3972メートル)が開通するまでは世界最長の道路トンネルであった。死者39名を出した1999年のトンネル火災事故により、一時閉鎖したが、2002年に再開通した。

青木栄一・青木 亮]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンブラン・トンネル」の意味・わかりやすい解説

モンブラン・トンネル
Mont Blanc Tunnel

アルプスの最高峰モンブランを突き抜けて,フランスのシャモニーとイタリアのアントレーブを結ぶ 11.6kmの自動車専用トンネル。 1959年両国がそれぞれの側から着工,65年7月開通。完成当時道路トンネルとしては世界最長。このトンネルの開通で,フランス-イタリア間の自動車交通は約 200km短縮され,ヨーロッパの新動脈と呼ばれる。アルプス渓谷とアオスタ渓谷とを直結させ,シャモニーから北へジュネーブを経て,リヨンからフランス各地へ通じる道と,クルマユールから南へトリノ,ミラノ,ローマへ通じる道が四季を通じて結ばれ,その政治的,経済的影響はきわめて大きい。

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