モンタナ[州](読み)モンタナ

百科事典マイペディア 「モンタナ[州]」の意味・わかりやすい解説

モンタナ[州]【モンタナ】

米国北西部の州。略称Mont.,MT。西部はロッキー山脈で,東部はグレート・プレーンズが広がり,ミズーリ川イエローストーン川の深い河谷が刻まれている。東部平原では機械化された大農法で小麦が栽培され,大麦,テンサイ,ジャガイモ,サクランボの産も多い。南東部を中心に牛,羊,豚の畜産がある。ロッキー山中の鉱業も重要で,特にビュートを中心に全米有数の銅産があり,他にリン,銀,金,亜鉛マンガン,石油などの産がある。木製品,食品加工,製油,印刷など工業化も進みつつある。もともとはシャイアンなどのインディアン居住地。1862年の金鉱発見で白人が押し寄せ,数々の戦いがくり広げられた。カスター将軍率いる部隊がインディアンの大軍に全滅させられた〈リトル・ビッグホーン川の戦〉は有名。1889年連邦加入。州都ヘレナ。最大都市ビリングズ。37万6962km2。102万3579人(2014)。

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