モンク

精選版 日本国語大辞典 「モンク」の意味・読み・例文・類語

モンク

(Thelonious Monk セロニアス━) アメリカジャズピアノ奏者、作曲家。モダンジャズ開拓者の一人。独創的な和音感覚やリズム感で、従来の奏法から音を極力切り詰めたスタイルを確立。代表曲「ラウンド‐ミッドナイト」「ブルーモンク」など。(一九二〇‐八二

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デジタル大辞泉 「モンク」の意味・読み・例文・類語

モンク(monk)

キリスト教修道士。また、それ以外の宗教の僧侶。

モンク(Thelonious Monk)

[1920~1982]米国のジャズピアノ奏者・作曲家。モダンジャズの開拓者。代表曲「ラウンド‐ミッドナイト」「ブルーモンク」など。

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百科事典マイペディア 「モンク」の意味・わかりやすい解説

モンク

米国のジャズ・ピアノ奏者,作曲家。1940年代のニューヨークで,モダン・ジャズの新しいスタイル,バップを生み出したジャズ・ミュージシャンの一人。同世代に活躍したD.ガレスピーやC.パーカーらが速く複雑な旋律を得意としたのに対し,簡潔で独創性に富んだアプローチに特徴を持った。1944年,コールマンホーキンスらとの録音に参加。それ以後は自らのコンボを率いて新たな可能性を模索し,1950年代後半にはJ.コルトレーンとの共演などによって大きな支持を獲得した。代表曲に《ラウンド・ミッドナイトRound Midnight》《ストレート・ノー・チェーサーStraight No Chaser》などがある。
→関連項目スタンダード

モンク

英国の軍人,王政復古の実現に功績があった。若いときにネーデルラントを中心に大陸で戦い,1639年帰国。ピューリタン革命においては最初は国王軍に参加したが,1644年敗れてロンドン塔に投獄されて議会側に転向。アイルランドスコットランドへの遠征でクロムウェルの信任をえて,1651年スコットランド軍総司令官に任じられた。第1次対オランダ戦争においては艦隊を指揮。クロムウェル死去後の混乱に際して軍を率いてロンドンに入り,亡命中のチャールズ1世と交渉し,仮議会を招集して王政復古に備えた。その功により,アルベマール公爵となり,第2次対オランダ戦争においても艦隊を指揮して戦った。

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改訂新版 世界大百科事典 「モンク」の意味・わかりやすい解説

モンク
Thelonious Monk
生没年:1920-82

アメリカの黒人ジャズ・ピアニスト。ノース・カロライナ州に生まれ,4歳のとき両親とともにニューヨークに移住。11歳のときからピアノを習い,アポロ劇場のアマチュア・コンテストで何度か優勝,17歳でプロとなり,1940年〈ミントンズ・プレイハウス〉の専属ピアニストとなり,モダン・ジャズ開拓者の一人となった。重要レコードのいくつかを吹き込んだにもかかわらず,彼の存在が注目されたのは57年J.コルトレーンを含むカルテットで〈ファイブ・スポット〉に出演してからである。伝統的なハーレムのピアノ奏法から,すぐれた和音感覚で音を間引きしたそのスタイルは,新しいジャズとして大きな影響を残した。代表レコードは《ブリリアント・コーナーズ》《セロニアス・ヒムセルフ》(ともにリバーサイド)ほかCBS,フランス・ヴォーグにある。
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モンク
George Monck(Monk), Duke of Albemarle
生没年:1618-70

イギリスの軍人。王政復古に多大の貢献をなした。青年期には大陸を歴戦し,1639年帰国。ピューリタン革命の内乱には国王軍に参加したが,44年敗れてロンドン塔に投獄され,のち議会側に転向した。アイルランド,スコットランドへの遠征でクロムウェルの信任を得て,51年スコットランド軍総司令官となる。対オランダ戦争においては艦隊を指揮。60年クロムウェル政権崩壊後の混乱の中を軍を率いてロンドンに入り,亡命中のチャールズ2世と交渉,仮議会を召集して王政復古の準備を整えた。その功により公爵となり,第2次対オランダ戦争でも艦隊司令官として活躍した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンク」の意味・わかりやすい解説

モンク
Monk, Meredith

[生]1943.11.20. リマ
アメリカの舞踊家振付師,作曲家。歌手であった母のペルー公演中に生れる。早くからダンス,音楽を学んだ。 1963年『M』でデビュー。初期には M.カニンガムの影響がみられ,『ジュース』 (1969) ではハプニングの流れを取入れた。『少女教育』 (72) ,『石切り場』 (76) では,さまざまな舞台芸術の要素をモザイク式に構成し,自身がオペラと呼んでいるように,歌,踊り,ドラマを複合した饒舌ともいうべき舞台づくりをみせる。視覚的・聴覚的メディアが重層していることから「ミクスト・メディア・キッド」とも称される。

モンク
Monk, Thelonious (Sphere)

[生]1920.10.10. ロッキーマウント
[没]1982.2.17. ニュージャージー,エングルウッド
アメリカのジャズ・ピアニスト,作曲家。 1940年ニューヨークのクラブ「ミントン」の専属となって D.ガレスピーや C.クリスチャンらと共演,バップ演奏の中心人物の一人となったが,一般的な人気が出たのは 56年頃からで,特異なハーモニーと,強烈な個性的演奏形式を確立した。主作品『ブルー・モンク』『ラウンド・ミッドナイト』。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「モンク」の解説

モンク Monk, Alice Maude

1872-1952 アメリカの宣教師,教育者。
1872年3月14日生まれ。明治37年(1904)来日し東京の女子学院の教師となる。翌年札幌の北星女学校(現北星学園)にうつり,S.スミスのもとで同校の基礎づくりと発展につくした。昭和16年太平洋戦争の開戦直前に帰国。1952年7月2日死去。80歳。アイオワ州出身。ノースウェスタン大卒。

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367日誕生日大事典 「モンク」の解説

モンク

生年月日:1608年12月6日
イギリスの軍人
1670年没

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