モンクメール語派(読み)モンクメールごは

世界の主要言語がわかる事典 「モンクメール語派」の解説

モンクメールごは【モンクメール語派】

アウストロアジア語族を構成する語派の一つ。インドシナ半島を中心に分布し、この地域の先住諸民族の言語とされる。カンボジアクメール語、ベトナムのベトナム語ムオン語、ベトナムとカンボジア国境付近のスティエン語・バナル語、ラオスのクム語、タイのクイ語・ラワ語、ミャンマーのモン語・パラウン語、マレー半島のサカイ語、インドカシミール地方のカシ語など、約100種類の言語が知られる。単音節語が基本で、接頭辞接中辞で派生語をつくる、一般に声調をもたない、語順は「主語動詞―目的語」、などを特徴とする。ベトナム語とムオン語は声調言語であることから、この語派への位置づけをめぐっては議論がある。◇英語でMon-Khmer。

出典 講談社世界の主要言語がわかる事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android