ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モルゲンシュテルン」の意味・わかりやすい解説
モルゲンシュテルン
Morgenstern, Oskar
[没]1977.7.26. ニュージャージー,プリンストン
ドイツ生れのアメリカの経済学者。ウィーン学派 (→オーストリア学派 ) の理論経済学者として出発し,ウィーン学団の全盛期に狭義の論理実証主義の直接的・自覚的影響を受けた経済学者の一人。 1929年ウィーン大学講師,35年同教授。この間オーストリア景気調査研究所長 (1930~38) をつとめ,38年ナチス・ドイツによるオーストリア併合でアメリカに亡命してプリンストン大学に入り,41年同大学教授,70年ニューヨーク大学教授。 J.ノイマンとともにゲームの理論の確立者として知られ,共著『ゲームの理論と経済行動』 The Theory of Games and Economic Behavior (44) が最も著名であるが,『経済観測の科学』 On the Accuracy of Economic Observations (50) など著書,論文多数。
モルゲンシュテルン
Morgenstern, Christian
[没]1914.3.31. メラン
ドイツの詩人。祖父,父は有名な画家。無邪気な空想とグロテスクなユーモアにあふれるノンセンス詩集『絞首台の歌』 Galgenlieder (1905) などにより,近代詩史上特異な位置を占める。 1909年以後は哲学者 R.シュタイナーの人智学に共鳴し,神秘主義的思索的詩風に転じた。
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