モラレス(Francisco de Morales)(読み)もられす(英語表記)Francisco de Morales

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

モラレス(Francisco de Morales)
もられす
Francisco de Morales
(1567―1622)

スペイン人のドミニコ会宣教師マドリード生まれ。聖グレゴリオ学院文学教授などを経て、1601年(慶長6)マニラ薩摩(さつま)(鹿児島県)の船員に勧められ、翌1602年同志14人とともに同会初の宣教師として来日した。薩摩で布教活動を行い、聖堂建立やハンセン病の病院設立などに尽力したが、1608年退去命令を受けて患者とともに長崎に移り、キリスト教禁制下の1619年(元和5)潜伏中に逮捕され、1622年長崎の首塚火刑に処せられた。1867年、福音(ふくいん)殉教者に列せられた。

[磯見辰典 2018年2月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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