モト(読み)もと

世界大百科事典(旧版)内のモトの言及

【口】より

…《ヨハネの黙示録》に天使と戦って敗れ地に落ちたドラゴンの話があるが,このドラゴンが口を開いて地獄の入口となった。ウガリト神話の死の神モトの口は,上下の唇が天地に達してバアルを入れたし,ゲルマン神話のオオカミのフェンリルに立ち向かった神々の父オーディンは,天地に達するまで開くオオカミの口内に飲み込まれて死んだ。 固く結んだ口は男性的だが,円く開いた口は陰門を示唆して女性的である。…

【シリア・カナン神話】より

…母はアシュタロテ(アスタルテ),すべての神々の母であった。兄弟のひとりは,洪水の神ヤム・ナハルYam‐Nahr,他のひとりは死の神モトMotで,火の空でもって大地を乾燥させる神である。バアルは,この2人の兄弟と王権をかけて雌雄を決しなければならない。…

※「モト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」