世界大百科事典 第2版 「モツゴ(持子)」の意味・わかりやすい解説 モツゴ【モツゴ(持子) Pseudorasbora parva】 コイ目コイ科の淡水魚(イラスト)。イシモロコ(琵琶湖沿岸),クチボソ(東京),オボソ(霞ヶ浦沿岸)などとも呼ばれる。和名のモツゴは高知県の方言に由来。自然分布は日本,台湾,朝鮮半島および沿海州から華南までのアジア大陸東部一帯。日本での分布は関東以西の本州,四国および九州であったが,最近では東北地方や北海道の一部にも繁殖している。また東欧のルーマニアでも1960年ころより繁殖が記録されているが,これはアジア地域からの移殖によると思われる。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報