日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モット(Frank Luther Mott)
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Frank Luther Mott
(1886―1964)
アメリカのジャーナリズム学者。アイオワ州に生まれる。1907年シカゴ大学を卒業。アイオワの新聞社で10年間働いたのち、コロンビア大学で修士号を取得した。1927年から1942年までアイオワ大学新聞学部教授、以後1951年引退するまでミズーリ大学の新聞学部教授・学部長。1939年には『アメリカの雑誌の歴史』A History of American Magazines(1938)でピュリッツァー賞(歴史部門)を受賞。1947年(昭和22)3月、GHQ(連合国最高司令部)の新聞顧問として来日した。約2か月間の滞日中、新聞社幹部をはじめ、新聞学関係者、大学や専門学校の学生新聞編集者などとの懇談、講演会を通じて、終戦直後の日本のジャーナリズム教育・指導に尽力した。『アメリカの新聞』The News in America(1952)などの著書がある。
[鈴木ケイ]
『皆藤幸蔵訳『アメリカの新聞』(1955・時事通信社)』