モウセンゴケ(毛氈苔)(読み)モウセンゴケ(英語表記)Drosera rotundifolia; sundew

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モウセンゴケ(毛氈苔)」の意味・わかりやすい解説

モウセンゴケ(毛氈苔)
モウセンゴケ
Drosera rotundifolia; sundew

モウセンゴケ科多年草で,代表的な食虫植物。日本全土,南アジア,オーストラリアに広く分布する。日当りのよい野原や山地酸性湿地に生える。全体が赤みを帯び,葉は長い柄があって根生し,ロゼット状となる。へら形で上面に紅紫色の腺毛が密生し,ここから粘液を出して小虫を捕える。6~8月に長い花柄を出し,総状花序の片側に数花をつける。花は下方から順次1個ずつ開き,開花中のものだけが常に上方を向くので,花序全体はゼンマイのように巻く特徴 (巻散花序という) がある。萼は縁に短腺毛があり,花序は白色蒴果は細かい種子を多数つける。

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