メーフラワー号(読み)メーフラワーゴウ

デジタル大辞泉 「メーフラワー号」の意味・読み・例文・類語

メーフラワー‐ごう〔‐ガウ〕【メーフラワー号】

Mayflower》1620年、イギリスの清教徒ピルグリムファーザーズ102人が信仰の自由を求めて北アメリカに渡ったときに乗った船。180トンの3本マストの商船船上で「メーフラワーの誓約」が結ばれた。

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百科事典マイペディア 「メーフラワー号」の意味・わかりやすい解説

メーフラワー号【メーフラワーごう】

ピルグリム・ファーザーズ102名を米国に運んだ180トンの英国帆船。1620年9月16日英国プリマス出港バージニアを目ざし難航海の末,11月19日コッド岬沖に到着。その後,船の整備,候補地の探査をし,12月21日マサチューセッツ州プリマスの地に全員が上陸し,ここが最初植民地となった。船は翌年4月までとどまった。上陸前にこの船上で交わされた〈メーフラワー・コンパクト〉は,その後の植民地形成や憲法制定の思想的な背景となった。
→関連項目サウサンプトンニューイングランドブラッドフォードプリマス

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改訂新版 世界大百科事典 「メーフラワー号」の意味・わかりやすい解説

メーフラワー号 (メーフラワーごう)
Mayflower

大陸諸国との交易に従事した180トンのイギリス帆船で,ピルグリム・ファーザーズ(巡礼父祖)を乗せて大西洋を渡った。1620年9月16日移住者102名を乗せプリマス港を出航したが,暴風で難航し,バージニアを目ざしたところが北に針路をそれ,11月19日コッド岬沖に達した。上陸前に移住者が交わした契約は,船名にちなんで〈メーフラワー・コンパクト〉と呼ばれる。12月26日入植地プリマスに至り,翌春4月帰途についた。
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世界大百科事典(旧版)内のメーフラワー号の言及

【プロビンスタウン】より

…コッド岬の先端に位置し,観光と漁業が主要産業である。1620年メーフラワー号に乗ったピューリタンが,プリマス上陸前に約1ヵ月間滞在した所として有名である。1700年ごろまでは定住集落が建設されなかった。…

※「メーフラワー号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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