メリムデ遺跡(読み)メリムデいせき(英語表記)Merimde

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メリムデ遺跡」の意味・わかりやすい解説

メリムデ遺跡
メリムデいせき
Merimde

ナイル川のデルタの西縁,カイロから約 50kmのところにあるエジプト新石器時代の遺跡。住居址および墓が発見されている。住居は簡単な造りで,楕円形または馬蹄形をしている。磨製石斧,打製石鏃,石剣などとともに土器,獣骨も発見された。獣骨はカバのものが多く,穀物,魚のほかにカバを捕食していたことがわかる。下エジプトの新石器時代の遺跡として最も重要なものの一つで,1928~39年にオーストリアの H.ユンカーが発掘した。

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