メヤブソテツ(雌藪蘇鉄)(読み)メヤブソテツ(英語表記)Cyrtomium caryotideum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

メヤブソテツ(雌藪蘇鉄)
メヤブソテツ
Cyrtomium caryotideum

オシダ科の常緑性シダ植物。アジア東部からヒマラヤ,インドにかけて分布する。山地岩場や崖地に生じ,石灰岩地に多く生育する。葉は長さ 80cm前後に達し,葉身は1回羽状複葉。羽片は5~8対で大きく,辺縁は不規則な波状をなし,鋭い鋸歯をもち,薄質で光沢はない。頂羽片は2~3裂するものが多い。胞子嚢群円形で羽片の裏面に多数散在し,包膜は鋸歯のある楯形で,中心部が濃色になることがある。胞子は両面体型。アポガミーにより繁殖する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android