メフメト[2世](読み)メフメト

百科事典マイペディア 「メフメト[2世]」の意味・わかりやすい解説

メフメト[2世]【メフメト】

オスマン帝国第7代スルタンムラト2世の子。1451年幼弟を殺して即位。〈征服者〉と呼ばれる。1453年コンスタンティノープルを攻略,ビザンティン帝国を滅ぼし,コンスタンティノープルに遷都してイスタンブールと改称。1461年トレビゾンド帝国を併合,1471年クリム・ハーン国を臣属させ,内政面でも帝国の基礎を確立。
→関連項目トプカプ宮殿

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世界大百科事典 第2版 「メフメト[2世]」の意味・わかりやすい解説

メフメト[2世]【Mehmet II】

1432‐81
オスマン朝第7代スルタン。在位1451‐81年。ファーティヒ(征服者)とも呼ばれる。1444年父ムラト2世は一時メフメトを王位につけて隠退したが,すぐに復位したため,メフメトの治世は51年の父の死により始まる。53年のコンスタンティノープル(イスタンブール)征服は,ビザンティン帝国を消滅させて外患の種を除く一方,内にはトルコ貴族の勢力を弱め,スルタンの権力を増大させた。メフメト2世はイエニチェリに代表されるカプクル(宮廷奴隷)を重用し,専制君主を戴く官僚制国家の体制を確立した。

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