メヒシバ(雌日芝)(読み)メヒシバ(英語表記)Digitaria sanguinalis; finger grass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メヒシバ(雌日芝)」の意味・わかりやすい解説

メヒシバ(雌日芝)
メヒシバ
Digitaria sanguinalis; finger grass

イネ科一年草。メシバ,ハタカリなどともいう。全世界の温帯から熱帯雑草として広がっていて,日本各地の路傍空地,庭などにごく普通にみられる。稈の基部は斜上または横にはい,よく分枝して,広線形で長毛のある葉をまばらにつける。夏から秋にかけて,稈の頂部に数個の枝を散房状につけ,淡緑色の花穂を出す。小穂は短柄のあるものと無柄のものとが1対になり,多数が花穂の枝の先端まで圧着する。同属の近縁種に,花穂の枝が平滑コメヒシバ D. timorensis,葉は無毛で小穂が小型の楕円形をなすアキメヒシバ D. violascensなどがある。

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