メタタングステン酸塩(読み)メタタングステンサンエン

世界大百科事典 第2版 「メタタングステン酸塩」の意味・わかりやすい解説

メタタングステンさんえん【メタタングステン酸塩 metatungstate】

タングステン酸が縮合してできるポリタングステン酸の一つのメタタングステン酸の塩。一般式MI6[H2W12O40]・nH2O(MI2O・4WO3nH2Oとも書ける)。古くはMI10[H2(W2O7)6]のように書かれたこともある。同じ組成のMI3[W6O21]を擬メタタングステン酸塩と呼ぶこともある。多く無色の,水に可溶結晶水溶液は冷却すると結晶しやすく,濃縮するとシロップ状になる。アンモニウム塩,アルカリ金属塩などは水に易溶,鉛(II)塩,水銀(II)塩などはきわめて難溶である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

化学辞典 第2版 「メタタングステン酸塩」の解説

メタタングステン酸塩
メタタングステンサンエン
metatungustate

陰イオン部分が [H2W12O40]6- タングステンのイソポリ酸塩の一種慣用名IUPAC命名法による名称十二タングステン酸(6-)塩

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android