メイヨー‐ルイス式(英語表記)Mayo-Lewis equation

法則の辞典 「メイヨー‐ルイス式」の解説

メイヨー‐ルイス式【Mayo-Lewis equation】

ラジカル共重合において,共重合体組成と単量体組成とを関係づける理論式.1944年にメイヨー(F. R. Mayo)とルイス(F. M. Lewis)の二人と,アルフレイ(T. Alfrey)とゴールドフィンガー(G. Goldfinger)の二人がそれぞれ独立に発見した.いま,2種類のモノマーM1,M2があったとして,これらがラジカル共重合を起こすと考える.その成長反応は次式のようになるであろう.

M1+M1 → M1(k11

M1+M2 → M2(k12

M2+M1 → M1(k21

M2+M2 → M2(k22

ここでM1,M2 はそれぞれ末端がM1,M2であるラジカルを表している.ここで活性分子の濃度定常状態法を適用すると次式が得られる.

これがメイヨー‐ルイス式であるが,重合度が大きくなった場合にはこのままでは適用できず,一度積分した形で用いる必要がある.アルフレイ・プライスの式*参照

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android