改訂新版 世界大百科事典 「メイエルソン」の意味・わかりやすい解説
メイエルソン
Émile Meyerson
生没年:1859-1933
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ポーランド系フランス人の思想家。ジャーナリズム・行政界に身を置いて教職にはつかなかったが、その学殖と人格により多くの崇拝者を集めた。当時の実証主義に対してア・プリオリスム(非経験主義)とレアリスムを堅持した。「新・純粋理性批判」ともいわれ、科学史を貫く基本的な原理を析出、これを「同一化」の原理とし、因果律もこのア・プリオリ(先天的)な原理の事象界への適用とした。科学の進歩はこの同一化作業によって多様性の世界を次々に整序、統合していくことにあるが、しかし知性のこの営みは完全には成就(じょうじゅ)されず、事象界の非合理性は残る。そこに彼のレアリスムと存在論的志向への余地があった。
[中田光雄 2015年6月17日]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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