ムルチャー, H(読み)むるちゃー

世界大百科事典内のムルチャー, Hの言及

【ドイツ美術】より

…同じころ西方のパリやブルゴーニュ地方から流入してきた宮廷様式はマイスター・フランケやコンラート・フォン・ゾーストKonrad von Soest(1370ころ‐1425ころ)の優雅な形式に結実し,やがて〈聖ベロニカ〉の画家Meister der hl.Veronika(生没年不詳)やロホナーのケルン派において全盛期を迎える(国際ゴシック様式)。一方南ドイツのモーザーLukas Moser(1390ころ‐?)やウィッツやムルチャーHans Multscher(1400ころ‐67)には忠実な自然の観察がみられ,新時代到来の間近さを感じさせる。しかし15世紀後半のドイツ絵画で大きな役割を演じたのは,プライデンウルフHans Pleydenwurf(?‐1472),ウォルゲムートMichael Wolgemut(1434‐1519),ションガウアー,ホルバイン(父),パッヒャーらであり,彼らはネーデルラント絵画や北イタリア絵画の直接間接の影響を受けた作品を創造し,デューラーの登場を準備した。…

※「ムルチャー, H」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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