ムラト(1世)(読み)むらと(英語表記)Murat Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ)「ムラト(1世)」の解説

ムラト(1世)
むらと
Murat Ⅰ
(1326―1389)

オスマン帝国の第3代スルタン(在位1362~89)。オスマン帝国の始祖オスマンの孫。ブルサの知事を務めたのち、即位。即位後、バルカン半島に進撃し、トラキアの大部分を占拠した。1363年にアドリアノープル(エディルネ)を征服すると、首都をブルサからここに移した。アナトリアではゲルミヤン侯国、カラマン侯国を服従させた。20年間にわたってバルカン各地に征服活動を続けたが、89年のコソボの戦いに勝利を収めたのち、セルビアの貴族に刺殺された。これらの戦いによりオスマン帝国はバルカン支配の基礎を築いた。またデウシルメ制の実施、イェニ・チェリ軍団の創設など帝国の基礎を固めた。

[永田真知子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版「ムラト(1世)」の解説

ムラト(1世)
Murat Ⅰ

1325〜89
オスマン帝国第3代スルタン(在位1359〜89)
1362年アドリアノープル(エディルネ)を攻略し,首都を小アジアのブルサからここに移す。1389年コソヴォの戦いでセルビア−ブルガリア連合軍に大勝し,トルコのバルカン支配を決定的にした。

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