ムハンマド・モスタファ エルバラダイ(英語表記)Muhammad Mostafa Elbaradei

現代外国人名録2016 の解説

ムハンマド・モスタファ エルバラダイ
Muhammad Mostafa Elbaradei

職業・肩書
外交官,国際法学者 元国際原子力機関(IAEA)事務局長

国籍
エジプト

生年月日
1942年6月17日

出生地
カイロ

学歴
カイロ大学法学部〔1962年〕卒

学位
国際法博士(ニューヨーク大学)〔1974年〕

受賞
ノーベル平和賞〔2005年〕

経歴
父親は元エジブト弁護士協会会長。カイロ大学法学部に進み、1964年エジプト外務省に入省。外務次官を務め、ニューヨークの国連代表部やジュネーブの国連欧州本部代表部に勤務。’84年国際原子力機関(IAEA)に移り、事務局長代理に就任。’87〜91年IAEA法律顧問。’93年事務局長補佐(渉外部門)を経て、’97年12月非欧米系として初めて事務局長に就任。3期12年務め、2009年11月退任。IAEA事務局長就任以来、“核の番人”として世界の核不拡散体制の推進を目指し、イラン北朝鮮リビアイラクなどとの交渉や査察手腕を発揮。ウラン濃縮事業などを多国間管理下の施設に限定し、核物質の生産を制限する一方で、非核保有国に核燃料供給を補償する案を提案。核拡散防止条約(NPT)体制の補完に取り組む。核兵器が拡散する恐れのある中、原子力の軍事転用を防ぎ、平和のための原子力の安全利用に努めたことが評価され、2005年IAEAとともにノーベル平和賞を受賞。2010年国民変革協会を設立。2011年1月エジプトでの民主化運動に加わるため帰国。2013年7月のクーデターを経て、14日暫定副大統領に就任するが、8月辞任。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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