旺文社世界史事典 三訂版 「ムハンマド=アブドゥフ」の解説
ムハンマド=アブドゥフ
Muḥammad‘Abduh
エジプトのイスラーム改革思想家
カイロのアズハル学院に学び,そこで教えた。アフガーニーの影響を受けて民族運動を支える指導的ウラマーとなる。アラービー蜂起で1882年国外追放になり,パリでアフガーニーとともに帝国主義の批判を展開した。1888年の帰国後は裁判官の活動と国民教育に力を注いだ。彼は,合理主義の立場で伝統を革新することがイスラームの精神を復興することだと説き,以後のイスラーム改革思想に大きな影響を与えた。
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