ムテサ[1世](英語表記)Mutesa I

世界大百科事典 第2版 「ムテサ[1世]」の意味・わかりやすい解説

ムテサ[1世]【Mutesa I】

?‐1884
東アフリカ,現在のウガンダ中央部に位置したブガンダ王国の王。在位1856‐84年。在位中にはインド洋岸との通商が盛んになり,ヨーロッパ人探検家やキリスト教伝道師が王国を訪れるようになった。彼はキリスト教にも興味を示し,ヨーロッパ人を味方に引き入れて,当時北方勢力を拡大しつつあったエジプト南下を防ごうとした。当時の宮廷の様子は,彼と会見したスタンリーらによりヨーロッパに伝えられた。【吉田 昌夫】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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