ムクムクゴケ(読み)むくむくごけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムクムクゴケ」の意味・わかりやすい解説

ムクムクゴケ
むくむくごけ
[学] Trichocolea tomentella (Ehrh.) Dum.

コケ植物苔類(たいるい)綱)ムクムクゴケ科の代表的な種。アオジロムクムクゴケともいう。山地の湿岩上などに群生し、長さ10センチメートル内外、枝分れが多い。葉はほとんど基部まで4裂し、各裂片の縁(へり)には細長い毛状の刺(とげ)がある。雌雄異株で、胞子体はまれである。よく似た種にサワラゴケNeotrichocolea bissetiiがあり、ムクムクゴケと同じような所に生えるが、枝につく葉の腹側には袋状のものができる。

[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android