日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ミュラー(ドイツの心理学者 Georg Ellias Müller)
みゅらー
Georg Ellias Müller
(1850―1934)
ドイツの心理学者。ザクセン州のグリマの生まれ。1873年ゲッティンゲン大学のロッツェのもとで、哲学で学位をとった。1876年ゲッティンゲン大学講師、1880年ツェルノウィッツ大学哲学教授。1881年にロッツェがベルリン大学に移るとその後任となり、1921年まで40年にわたってゲッティンゲン大学の心理学研究室を主宰し、あとをアッハNarziss Kasper Ach(1871―1946)に譲った。おもな研究領域は精神物理学、視知覚、記憶などで、厳密な思索による理論を重視すると同時に優れた実験家であり、フェヒナー、ヘリング、エビングハウスの研究を発展させた。彼のもとにはカッツ、スピアマン、イェンシュErick Rudolf Jaensch(1883―1940)、ルビンなど多くの研究者が集まってきた。
[宇津木保]
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