ミナス・ジェライス[州](読み)ミナスジェライス

百科事典マイペディア の解説

ミナス・ジェライス[州]【ミナスジェライス】

ブラジル東部の内陸州。州都ベロ・オリゾンテ。面積58万6528km2。人口1960万人(2010)。ブラジル高原上に位置し,平均標高約800m。州名は〈鉱物のある原野〉の意で,良質の鉄鉱石マンガンボーキサイト,金,ダイヤモンド,貴石などを産し,ブラジルの鉱業生産の約半分を占める。1698年に金が発見され,18世紀のゴールド・ラッシュを生み,さらに1729年にはダイヤモンドが発見され,オウロ・プレート市が繁栄した。州都ベロ・オリゾンテの南に約5000km2の〈鉄の四辺形〉と呼ばれる鉄地帯を有し,1942年にリオ・ドセ渓谷会社が設立され,鉄鉱石の開発・輸出が始まった。1963年にミナス製鉄所(ウジミナス)が建設され,コンセレイロ・ラファイエテ市,イタビラ鉱山,イパチンガ市などを中心に開発が進んでいる。一方,米とコーヒーの生産量は全国2位,3位,牧畜生産は2位と農牧業も盛ん。1980年代から東部で日本の援助によるセラード開発が進められている。
→関連項目ビトリアファゼンダブラジルリオ・デ・ジャネイロ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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