ミディアム

精選版 日本国語大辞典 「ミディアム」の意味・読み・例文・類語

ミディアム

〘名〙 (medium)
中間物。媒介物。媒体。また、仲介者。
② 手段。方法。
③ 美術で、絵の具溶剤。広義には、絵画、彫刻など表現方法、表現手段のことをいい、さらに、それに用いられる素材、道具などをいう。
神霊死者の意志を取り次ぎする者。霊媒
河童(1927)〈芥川龍之介〉一五「我等の最も信頼するメディアム、ホップ夫人を同伴し」
⑤ 中間。中位。「ミディアムサイズ」
※ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉四「船はラダアとプロペラアを折られないやうにメヂアムで進んだ」
⑥ ステーキの焼き方で、ほどよく火を通した程度をいう。ウェルダンレアとの中間。
※悲食記(1959)〈古川緑波〉食日記抄「サーロイン・ステーキは、ミディアム」

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デジタル大辞泉 「ミディアム」の意味・読み・例文・類語

ミディアム(medium)

媒介するもの。媒体。また、仲介者。
中間。中位。「ミディアムサイズ」
ビーフステーキの焼き方が、中位であること。ウエルダンレアとの中間程度。
生物生息場所。生活環境。
標本の保存液。細胞培養栄養液
霊媒
「彼は―のレナアド夫人や…を通して」〈康成・抒情歌〉
[補説]複数形は、mediums、または、media。→メディア
[類語]中間あいだあわい中程なかほどちゅうくらい中庸中道中形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「ミディアム」の解説

ミディアム【medium】

ビーフステーキの焼き加減の一つ。肉の中心部赤みが残るくらいの状態。⇒ビーフステーキ

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のミディアムの言及

【ビーフステーキ】より

…あとは切身の肉質や厚さによって火の強さを調節して,好みの焼きかげんに仕上げる。焼きかげんは,ふつうレアrare,ミディアムmedium,ウェルダンwell‐doneの3段階とする。レアは,外側は焼けているが中はまだ生の状態,ミディアムは中程度に火が通り,中央に生の部分が残っている状態,ウェルダンはよく焼けて中まで火の通っている状態である。…

※「ミディアム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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