ミツバツツジ(三葉躑躅)(読み)ミツバツツジ(英語表記)Rhododendron dilatatum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ
Rhododendron dilatatum

ツツジ科の落葉低木で,関東,東海道近畿に分布する。やや乾燥した日当りのよい山地に生育する。幹は高さ 2mほどになり,枝は普通,車輪状に2~4本に分岐して伸びる。葉は枝の先に3枚ずつ輪生し広卵菱形または広菱形で全縁,初めは毛があるがのちにほとんど無毛となる。4月頃,葉の開く前に枝先に紅紫色の花を2~3個ずつつける。花冠漏斗状で深く5裂し,花冠と同長のおしべが5本ある。葉柄,花柄,子房腺毛があるのとおしべが5本ある点で他のミツバツツジ類 (おしべは 10本) と異なる。庭木や切り花として観賞される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android