ミッラ(読み)みっら

世界大百科事典(旧版)内のミッラの言及

【イスラム】より

… これまでムハンマドの創唱した宗教をイスラムと書いてきたが,コーランはムハンマドに啓示された宗教をただイスラムとだけ呼んだのではない。コーランはそれを特定の名で呼ぶことなく,呼ぶ必要のある場合には適宜イスラーム,イーマーン,ディーンdīn,ミッラmillaなどの用語を用いた。現在普通に認められているところでは,イスラームは唯一の神アッラーに絶対的に服従すること,イーマーンは心のうちなる信仰,ディーンは宗教一般,または内面的なイーマーンと外に現れたイスラームとを統一したものと解され,ミッラはアブラハムの宗教milla Ibrāhīmという言葉に典型的に示されているように,過去の特定の預言者の説いた教え,ないし,そのウンマ(共同体)への所属を意味すると考えられる。…

※「ミッラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」