ミズタマカビ(水玉黴)(読み)ミズタマカビ(英語表記)Pilobolus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミズタマカビ(水玉黴)」の意味・わかりやすい解説

ミズタマカビ(水玉黴)
ミズタマカビ
Pilobolus

藻菌類接合菌類ケカビ目ミズタマカビ科。一名マグソカビ (馬糞黴) 。7種が知られている。ウマウシヤギなど草食動物の糞で,排出されてから1日以上を経たものに特異な形の胞子嚢柄が現れる。この菌の胞子は経口的に糞塊に混入しており,その中できわめて細い菌糸から成る菌体として成長するが,糞塊の表面近くに球形ないし卵形栄養細胞を生じ,やがてそこから空気中に胞子嚢柄が伸長する。胞子嚢柄は小さな種で高さ 1mm弱,大きな種で約 7cmに伸び,透明。配偶子嚢接合による有性生殖も知られている。

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