ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミスル」の意味・わかりやすい解説
ミスル
al-Miṣr
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[イスラム都市の形成]
中世アラブの地理学者は,一地方の中心都市をカサバqaṣaba,それ以外の中小都市をマディーナmad‐īnaと定義する。しかし一般には規模の大小にかかわりなく,むらに対して経済・文化のかなめとなる都市を,アラブ世界ではマディーナあるいはミスルmiṣrといい,イランやトルコではシャフルshahrと呼ぶ。イスラム時代の都市には,ダマスクスやアレクサンドリアのように古代オリエントの都市をそのまま継承したものもあれば,イラクのバスラやクーファ,あるいはエジプトのフスタートのように大征服の過程で軍営都市(ミスル)として建設されたものもあった。…
…イスラムによって民族的アイデンティティを与えられたアラブは,ムハンマドの没後,カリフの指導のもとに大規模な征服を行い,大帝国を建設してその支配者集団となった。同時に多数のアラブ戦士が家族を伴って征服地に移住し,そこに築かれた軍営都市(ミスル)に住みついた。ウマイヤ朝の初期,アラビア半島から征服地に移住したアラブの数は最低に見積もっても130万に達したと推定され,彼らの住みついた軍営都市は周囲の非アラブ住民のアラブ化・イスラム化の拠点となった。…
…古代エジプト人は自国のことをケメトKemet(〈赤い〉砂漠に対する〈黒い〉土の国の意),タ・ウイTa‐wi(上エジプトと下エジプトの〈二つの国〉の意)などと呼んだ。ヘブライ語ではミツライムMiṣrayimと記され,現代アラビア語での名称ミスルMiṣrにつながる。 北アフリカの砂漠地帯を貫いて北流するナイル川がエジプトの生命線である。…
…アラビア語ではカーヒラal‐Qāhiraで,〈勝利者〉の意。ミスル・アルカーヒラMiṣr al‐Qāhiraあるいは単にミスルMiṣrともよばれた。ミスルは〈軍営都市〉もしくは〈エジプト〉をも意味する。…
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[イスラム都市の形成]
中世アラブの地理学者は,一地方の中心都市をカサバqaṣaba,それ以外の中小都市をマディーナmad‐īnaと定義する。しかし一般には規模の大小にかかわりなく,むらに対して経済・文化のかなめとなる都市を,アラブ世界ではマディーナあるいはミスルmiṣrといい,イランやトルコではシャフルshahrと呼ぶ。イスラム時代の都市には,ダマスクスやアレクサンドリアのように古代オリエントの都市をそのまま継承したものもあれば,イラクのバスラやクーファ,あるいはエジプトのフスタートのように大征服の過程で軍営都市(ミスル)として建設されたものもあった。…
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