ミスト(英語表記)mist

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミスト」の意味・わかりやすい解説

ミスト
mist

一般にはもやかすみなどと訳されるが,公害用語としては,大気中に浮遊するほぼ 10μm以下の液体微粒子のことをいう。液体が飛沫となったもの,噴霧,蒸気凝縮などが原因で発生する霧,波頭の飛沫などとして自然界に存在するが,大気汚染物質としては硫酸ミスト,硝酸ミスト,クロム酸ミストなどがある。雨核となり,また雨中に取込まれて,酸性またはアルカリ性の雨の原因となる。呼吸で人体に取込まれて悪影響を与えることがある。

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化学辞典 第2版 「ミスト」の解説

ミスト
ミスト
mist

気体中に浮遊する液体分子をいう.通常,10 μm 以下の大きさであり,表面張力により球状であるとされている.気体の凝集によって生じる場合と,液体が飛散して生じる場合とがある.大気汚染物質のなかで代表的なものは,硫黄酸化物から生じる硫酸ミストである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

デジタル大辞泉 「ミスト」の意味・読み・例文・類語

ミスト(mist)

霧。もや。
霧状のもの。また、噴霧するもの。スプレー式の整髪料など。

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