ミジンマイマイ(読み)みじんまいまい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミジンマイマイ」の意味・わかりやすい解説

ミジンマイマイ
みじんまいまい / 微塵蝸牛
[学] Vallonia costata

軟体動物門腹足綱ミジンマイマイ科の巻き貝。陸産種で、北海道から九州に至る全国に分布し、庭園などにすむ。また、アジア大陸にも広く分布している。殻高1ミリメートル、殻径2ミリメートル弱の微小種。殻は薄質で、白色がかった半透明。螺塔(らとう)は低く、螺層は4階で各層はよく膨らむ。殻表には成長線に沿って低く立ち上がった板状肋(ろく)がある。殻口は丸く、外唇は厚くて外方へやや広がっている。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のミジンマイマイの言及

【カタツムリ(蝸牛)】より

…世界最大の種はアフリカ産のメノウアフリカマイマイAchatina achatinaで殻の高さが19cm,太さ(幅)11cm,日本ではアワマイマイで高さ3.6cm,太さ6.3cm。小型の種ではミジンマイマイが高さ1mm,太さ1.3mmである。オナジマイマイ(イラスト)やウスカワマイマイ(イラスト)は全国に広く分布するが,都市や農耕地に多い。…

※「ミジンマイマイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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