マンデス=フランス(読み)マンデスフランス(英語表記)Mendès-France, Pierre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンデス=フランス」の意味・わかりやすい解説

マンデス=フランス
マンデスフランス
Mendès-France, Pierre

[生]1907.1.11. パリ
[没]1982.10.18. パリ
フランスの政治家。パリ大学で法律を学び,1928年法学博士,同年弁護士となった。 32~40年急進社会党下院議員。第2次世界大戦中ビシー政府に捕えられ,41年脱走,ロンドンに逃れ,42年自由フランス空軍に参加。 44年自由フランス臨時政府の経済相。 45年財政,経済政策がいれられず辞任。 46~58年下院議員として政府の経済政策,インドシナ・北アフリカ政策などをきびしく批判。 54年6月首相兼外相,インドシナ休戦ジュネーブ協定調印,チュニジアの完全自治権を認めた。しかし経済,アルジェリア問題に対する急進的な政策から右派離反を招き,55年2月辞任。 55~57年急進社会党副党首。 56年副首相。 58年総選挙で落選。 59年指導力の低下とともに離党し,その後統一社会党に加わった。 65年の大統領選挙では C.ドゴールに反対し F.ミッテランを支持。 67~68年下院議員。主著『現代の共和制』 La république moderne (1962) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「マンデス=フランス」の解説

マンデス=フランス
Pierre Mendès-France

1907〜82
フランスの政治家
1936年急進社会党から代議士に選出され,人民戦線内閣で大蔵次官となった。第二次世界大戦中はド=ゴール派の自由フランス運動に参加。1954年首相となり,インドシナ戦争の休戦を成立させた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android