ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンデス=フランス」の意味・わかりやすい解説
マンデス=フランス
マンデスフランス
Mendès-France, Pierre
[没]1982.10.18. パリ
フランスの政治家。パリ大学で法律を学び,1928年法学博士,同年弁護士となった。 32~40年急進社会党下院議員。第2次世界大戦中ビシー政府に捕えられ,41年脱走,ロンドンに逃れ,42年自由フランス空軍に参加。 44年自由フランス臨時政府の経済相。 45年財政,経済政策がいれられず辞任。 46~58年下院議員として政府の経済政策,インドシナ・北アフリカ政策などをきびしく批判。 54年6月首相兼外相,インドシナ休戦のジュネーブ協定に調印,チュニジアの完全自治権を認めた。しかし経済,アルジェリア問題に対する急進的な政策から右派の離反を招き,55年2月辞任。 55~57年急進社会党副党首。 56年副首相。 58年総選挙で落選。 59年指導力の低下とともに離党し,その後統一社会党に加わった。 65年の大統領選挙では C.ドゴールに反対し F.ミッテランを支持。 67~68年下院議員。主著『現代の共和制』 La république moderne (1962) 。
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