マン[島](読み)マン

百科事典マイペディア 「マン[島]」の意味・わかりやすい解説

マン[島]【マン】

英国,グレート・ブリテン島とアイルランドのほぼ中間,アイリッシュ海中の島。最高点は標高610m。風光に恵まれ,気候温暖な観光地。燕麦,小麦,大麦ジャガイモ,カブを主産物とし,酪農,漁業も行われる。14世紀初め英領となり,英国に属するが,独自の議会があり,大幅な自治が認められている。英国議会通過の法律も特に明記されていない限りこの島には適用されない。先住民はケルト系のマンクス(マン島人)でマンクス語を話す(その数は1951年の355人以後年々減少)。オートバイのTTレース開催地。主都ダグラス。572km2。8万4497人(2011)。
→関連項目イギリス

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世界大百科事典 第2版 「マン[島]」の意味・わかりやすい解説

マン[島]【Isle of Man】

イギリス,グレート・ブリテン島とアイルランド島との間のアイリッシュ海北部に浮かぶ島。古代にはモナピアMonapia島と呼ばれた。南西~北東方向にひし形をなして延び,長さ約50km,面積572km2で人口7万2000(1996)。カンブリア紀粘板岩,砂岩からなる山地が中央に横たわるが,氷食を受けてなだらかで最高峰はスネーフェル山(621m)。温暖な気候を利用して北部と南部の平地では酪農や大麦,エンバク,ジャガイモの栽培,山地では牧羊が行われる。

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