20世紀西洋人名事典 「マルセル プルースト」の解説
マルセル プルースト
Marcel Proust
1871.7.10 - 1922.11.18
フランスの作家。
パリ生まれ。
別名Valentin‐Louis‐Georges‐Eugène‐Marcel Proust,Horatio Dominique,Marc‐Antoine。
20世紀前半最大の小説家の一人。父は医学界の重鎮。母は富裕なユダヤ系の家系。幼い頃から喘息の持病に苦しみ生涯にわたりこの病気に悩まされた。リセ・コンセルド卒業後一時マザラン図書館に勤務。若い頃から社交界に出入りし、ストロース夫人等の上流階級の空気に触れる。1896年処女出版「愉しみと日々」を発表。英文学にも興味をもち、ラスキン作「アミアンの聖書」「胡麻と百合」の翻訳を発表。父母の死後、1908年頃から自分の部屋をコルク張りにして外部の音を遮断して、一生の大作「失われた時を求めて」7巻16冊に没頭。’19年第2編「花咲く乙女たちのかげに」でゴンクール賞を受賞。全7巻の第5巻以降は未定稿のまま彼の死後出版。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報